【施設設備】電磁弁(ソレノイドバルブ)を繋いだ操作盤をスマホから遠隔操作

電磁弁のスイッチがある操作盤にSMARTIOを接続し、スマートフォンを使った電磁弁の遠隔操作を可能にします。
操作盤や管理室に行く手間が省け、人で不足の現場作業が効率化。どこからでも迅速な対応ができるようになります。
電磁弁が実現する効率的な流体管理

そもそも電磁弁とは、電気信号を使い流体の流れを制御する装置です。空気や水などの流体を正確に制御するため、工業や農業などさまざまな分野で広く使用されています。
電磁弁の用途は多岐にわたります。例えば、工場の生産ラインではエア配管の制御に、水処理プラントでは浄化プロセスの管理に活用されています。都市緑化の分野では公園や街路樹の管理に、農業では潅水システムの水量調整に使用され、電磁弁は産業や都市設備において、重要な役割を果たす機器の一つとなっています。
電磁弁の操作盤にSMARTIOを接続しインターネットから操作
電磁弁の操作方法には、一般的に以下のような方法で行なわれています。
Before:一般的な電磁弁の操作方法
- 電磁弁を接続した操作盤のスイッチやボタンを手動で操作する方法
- PLCやタイムスイッチを用いた自動制御する方法
現地スイッチによる手動操作では、操作のたびに操作盤や管理室のある現地まで足を運び、夏や冬など厳しい季節にも移動や巡回が必要でした。
また、PLCやタイムスイッチでの自動制御の場合も、プログラム以外の予定外の操作をするには現地に赴く必要がありました。
After:SMARTIOによる電磁弁の操作方法
- スマホやPCから遠隔操作による電磁弁の開閉
- タイムスイッチ機能によるスケジュールで電磁弁の操作、遠隔の日時変更が可能
- 電磁弁を接続した操作盤のスイッチやボタンで現地操作が可能な構成も
一方、操作盤にSMARTIOの出力を接続すれば、現場に行かずにインターネット経由で電磁弁の操作が可能になります。タイムスイッチも備えつつ、遠隔で設定の変更も可能です。
さらに、現地の操作ボタンによる操作と、SMARTIOを用いた遠隔操作の両方が可能な構成も組むことができますので、現地操作を優先し、安全な遠隔操作の構成が実現可能です。

【マグネットスイッチの遠隔操作】電磁接触器とSMARTIOの接続例 – ON/OFF押しボタン
SMARTIOとON/OFF押しボタンを併用することで、現地では直接操作、遠隔ではクラウド経由でマグネットスイッチを操作できる構成例です。
この他にも、SMARTIOの入力をに操作盤の回転灯用の無電圧接点端子を接続すれば、異常が発生した際にメール通知を受け取りつつ、スマホから遠隔で操作して対応することも可能になります。

現場に行く回数を減らしつつ、トラブルの早期解決にも役立ちます。特に、遠隔地にある施設や広範囲にわたる電磁弁の管理には、大きな省力化の効果が期待されます。
SMARTIOの特徴

- 設置は電気工事のみ。設定はPC/スマホからWebブラウザでプログラミング不要
- 操作者の登録(ID / パスワード)や、操作ログが記録されて安心
- タイムスイッチ機能で、所定の時間でON / OFFするスケジュール設定が可能
操作盤に繋がる設備電源ならスマホから操作可能

SMARTIOは電磁弁だけでなく、操作盤に接続されたさまざまな設備機器の電源を操作することができます。
例えば、操作盤に接続されたポンプ、ボイラー、コンプレッサーなどの設備の接点に繋ぎ、スマートフォンから遠隔で電源操作することが可能です。現場に行かずに設備のオン・オフができるため、作業効率や安全性が向上します。

プログラム不要、管理画面で設定するだけ

SMARTIOの特徴のひとつは、プログラムの知識がなくても、Webブラウザの管理画面から操作画面を作成したりユーザー設定を行える点です。管理画面からの設定だけで、接続された機器の電源操作ボタン(ワンショットやトグルを設定可能)や状態確認の表示もおこなえます。
SMARTIOの製品カタログはこちらからダウンロードいただけます。
製品の仕様やマニュアルはサポートページをご覧ください。
電磁弁を利用した潅水管理の遠隔操作については、以下の記事でもご紹介しています。

スマホで電磁弁を遠隔操作、潅水管理を省力化
人手不足による潅水管理の負担 潅水管理の現場でも、十分な人員を確保することが年々難しくなっています。