【産業向け】電磁開閉器(マグネットスイッチ)で実現する設備の安全な遠隔操作

工場や各種施設で照明や設備のマグネットスイッチを遠隔操作したい方に向けて、既存のマグネットスイッチにSMARTIOを接続し、スマートフォンやPCから遠隔操作を実現する方法や配線例をご紹介します。
現場作業者は、現地に赴くことなく遠隔から設備機器を操作できるため、安全性と作業の利便性が大幅に向上し、移動時間の削減にもつながります。
SMARTIOはデジタル入力4点、デジタル出力4点を備え、1台に複数の電磁開閉器(マグネットスイッチ)を繋ぎ、遠隔で制御することができます。
現場だけでしか行えなかった作業を、インターネット経由でリモート操作
SMARTIOを電磁開閉器(マグネットスイッチ)に後付けすると、分電盤や制御盤・操作盤をリモート操作し、現場でしか行えなかった作業は事務所や自宅から操作が可能になります。移動時間を削減し、別の業務へ注力することができます。
例えば、分電盤や制御盤の操作のために工場内を移動したり、遠方の現場まで車で出向く場合、1日10分の往復でも20営業日で約2.5時間、1ヶ月で約1.25日分もの時間が移動に費やされます。SMARTIOを導入することで、こうした負担を大幅に軽減できます。
SMARTIO設置の省力化効果
グラウンドにある屋外照明の分電盤へ設置した場合は、以下のような効果が期待できます。
例:敷地内にある徒歩で往復10分の場所にあるグラウンドの照明を遠隔操作
徒歩20分(往復)x 20営業日 x 12ヶ月= 4,800分 = 1日8h労働として年間10日分の削減
例:車で往復30分かかるグラウンドの照明を遠隔操作
車60分(往復)x 20営業日 x 12ヶ月= 14,400分 = 1日8h労働として年間30日分の削減

マグネットスイッチのリモート操作にプログラミングは必要ありません
SMARTIOには、Webブラウザからアクセスできる管理画面が標準搭載されています。専用の操作画面を新たに開発する必要はなく、設置後は管理画面からの設定だけでご利用いただけます。遠隔操作の導入にあたっては電気工事のみで完結し、プログラミングは不要です。
SMARTIOの特徴

- 設置は電気工事のみ。設定はPC/スマホからWebブラウザでプログラミング不要
- 操作者の登録(ID / パスワード)や、操作ログが記録されて安心
- タイムスイッチ機能で、所定の時間でON / OFFするスケジュール設定が可能
スマホから電磁開閉器(マグネットスイッチ)を操作する例を、以下の動画でご覧いただけます。
マグネットの遠隔操作 – 現地ON/OFF押しボタン構成例

【マグネットの遠隔操作】電磁接触器とSMARTIOの接続例 – ON/OFF押しボタン
SMARTIOとON/OFF 押しボタンとを併用し、現地と遠隔からクラウド経由の両方マグネットを操作可能な構成例です。配線図・回路図もご紹介。
マグネットの遠隔操作 – 切り替えスイッチ構成例

【マグネットの遠隔操作】電磁接触器とSMARTIOの接続例 – 切り替えスイッチ
SMARTIOの接点出力を用いてマグネットを遠隔操作するとともに、現地優先運転に切り替えられるセレクトスイッチを設置した構成例です。配線図・回路図もご紹介。
大規模工場や複数拠点のマグネットスイッチ制御に

多数の照明や設備の制御が必要な施設や、遠隔地にある複数拠点の電磁開閉器(マグネットスイッチ)操作にもSMARTIOは対応可能です。
SMARTIOのAPIを活用すれば、既存システムとの連携や、複数拠点を一つのオリジナル操作画面でまとめて管理するカスタマイズも行っていただけます。
数十拠点の管理・制御や、50台、100台といった電磁開閉器(マグネットスイッチ)の制御にも、現場に合わせたカスタマイズを承っています。施設や工場のリモート化や遠隔操作に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。
工場やプラントなど、広大な建屋を持つ大規模施設向けには、トヨタ自動車と共同開発した照明システムの製品ラインナップもご用意しています。

【トヨタ自動車共同開発製品】エリア操作照明システム
工場・倉庫・オフィス等の広大な施設向けの照明システムです。広い建屋の指定エリアの照明を直感的に操作可能。
SMARTIOの製品カタログはこちらからダウンロードいただけます。
製品の仕様やマニュアルはサポートページをご覧ください。
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