【マグネットの遠隔操作】電磁接触器とSMARTIOの接続例 – 切り替えスイッチ

SMARTIOの接点出力を用いてマグネットを遠隔操作するとともに、現地優先運転に切り替えられるセレクトスイッチを設置した構成例です。照明や空調などの設備と接続し、スマートフォンからON/OFF操作が可能です。「現地優先」で装置の調整やメンテナンス時に、安全に作業が可能です。
切り替えスイッチ構成のポイント
- SMARTIOの出力をON
a接点が閉じ、マグネットスイッチの制御端子に給電 → 負荷回路ON。 - セレクトスイッチ「現地」
SMARTIOからの配線を切り離し、操作は盤内スイッチのみに。 - 停電時
手動の場合は自動復帰し、遠方の場合はマグネットは自動的にOFF。復電後も誤動作しないフェイルセーフな構成。
マグネットの遠隔操作 – 構成例の動画
配線図・回路図


役割 | 機器 | 型番 | ポイント |
---|---|---|---|
接点出力 | SMARTIO | BSMT-R4P4 | 出力4点・無電圧リレーA |
主回路制御 | マグネットスイッチ | 三菱電機 S-T10 | 設備の電源を制御 |
手動/遠隔切替 | セレクトスイッチ | 富士電機 AR22PR-311B | 3位置(現地-切-遠隔)で誤操作防止 |
状態表示 | パイロットランプ | 富士電機 DR22D0L-H3G | 動作確認用 ON時のみ緑点灯 |
この構成のメリット
- 配線が少ない – SMARTIO→マグネット間は2線だけ。補助リレーや自己保持回路や大掛かりな工事が不要。
- 現地優先 – 試運転や緊急対応をする際、セレクトスイッチをひねるだけで遠隔系統を遮断。
- 権限管理が容易 – SMARTIO側でユーザーIDを削除すると、操作権限を瞬時に停止することが可能。
適用シーン
照明設備
遠隔で省エネ制御、メンテや緊急時は現地優先で確実に手動操作。安全な作業と確実な運用を支援。
空調・換気設備
遠隔で快適制御、修理や清掃時は現地操作を優先し安全確保。誤動作なく確実なメンテナンスを実現。
ポンプ・モーター制御
遠隔で効率運転、点検・調整時は現地優先で安全作業。シンプルな配線で導入も容易。
遠隔操作を安全に行うために
- SMARTIO および関連機器は、取扱説明書に記載された定格・配線方法を厳守し、有資格者の管理下で安全に設置してください。
- 接続対象となる設備は、開始や停止のフローや、遠隔操作を行っても安全性・工程・品質などに支障がない機器であるかを必ず事前にご確認ください。
- 運転状態やライン全体の状況を確認し、起動・停止による影響がないことを確認したうえで、SMARTIOからの指令を実行してください。
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