複数ある制御盤のマグネットスイッチを一括で遠隔操作

工場や生産施設では、複数の制御盤の主電源を、週末や休業前にメンテナンスや節電を目的として一括で停止することがあります。従来は現地で各制御盤ごとに主電源スイッチを手動で操作していましたが、作業負担軽減や省力化のため、まとめて遠隔操作したいという要望も増えています。
SMARTIOを使えば、現場に行かずにクラウド経由で複数の制御盤のマグネットスイッチを一括で操作したり、電源の状態を手元で確認ができます。また、現地の押しボタンと併用することで、「現地操作と遠隔操作の両方に対応した構成」が可能です。現場の課題と導入時のポイントを整理します。
主電源停止作業における現場の悩み
主電源の操作方法は、設備の種類や現場ごとの運用体制、ルールによって異なりますが、多くの場合は担当者が現地で作業を行う必要があり、その分手間や負担が発生しやすくなります。
- 主電源操作のために現地を巡回する必要がある
- 停止忘れや操作ミスのリスクがある
- 夜間・休日の作業は人員確保が課題
- 状況確認や管理の手間がかかる
- 人手不足で負担が集中しやすい
こうした現場に遠隔操作を取り入れることで、作業負担の軽減が期待できます。
SMARTIOによる現地・遠隔両対応の主電源制御
SMARTIOは、各制御盤の主電源となるマグネットスイッチに接続して使用します。現地の押しボタンを併用することで、主電源のON/OFF操作を遠隔と現地の両方から行えます。

利用イメージ
休業前は、担当者がクラウド経由でSMARTIOを操作し、各制御盤のマグネットスイッチを遠隔でOFFにできます。現地に作業者がいる場合は、これまで通り押しボタンによる直接操作も可能です。監視カメラを併用すれば、停止状態を離れた場所から確認することもできます。
SMARTIO導入による効果
- 現地の押しボタンと遠隔操作の両方で主電源のON/OFF操作が可能
- 移動や現地巡回の負担軽減
- スマホでも制御盤の電源状態を確認できるので効率的
- 万一の通信障害時も現地操作で対応できる
- 操作履歴が残る
現地操作と遠隔操作を組み合わせることで、主電源管理を柔軟に、より確実に運用しやすい構成になります。
10面を超える制御盤の一元管理が必要なケースでは、無線で広域の複数制御盤を制御できる FieldMagicという製品も併せてご検討ください。

【配線工事を最小限に】工場・プラントの設備を無線で遠隔制御-FieldMagic
FieldMagicは、見通し5kmのLoRa無線と中継機能により、工場・プラント・大型施設など広域に点在する設備の監視・制御・自動化を、最小限の配線工事で実現します。
導入時のポイントと注意点
運用時には、安全面や既存設備との適合を事前に十分ご確認ください。
- マグネットスイッチの制御回路がSMARTIO仕様の範囲内か確認
- 現地押しボタンとSMARTIOは自己保持回路で誤作動防止を考慮した設計に
- 通信障害時も現地操作で確実に切替できる構成
- 本導入前のテスト運用期間を設け、設備の起動・停止シーケンスを確認
- 遠隔操作の権限管理や履歴記録などセキュリティ対策
- 定期点検や操作マニュアルの整備
このような項目を事前に整理しておくことで、安全で実用的な運用につながります。
遠隔操作で現場管理をもっと柔軟に
遠隔操作と現地での操作のどちらにも対応できるようにすることで、担当者の負担軽減と日常管理の効率化が図れます。導入する際は、既存設備との接続方法や安全面を確認したうえで、各現場の運用に合った構成をご検討ください。
SMARTIOの製品カタログはこちらからダウンロードいただけます。
製品の仕様やマニュアルはサポートページをご覧ください。
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