【マグネットの遠隔操作】電磁接触器とSMARTIOの接続例 – ON/OFF押しボタン

SMARTIOとON/OFF 押しボタンとを併用し、現地と遠隔からクラウド経由の両方マグネットを操作可能な構成例です。遠隔操作と現地での微調整や緊急操作など、状況に応じた最適な対応が可能です。
ON/OFF 押しボタン構成のポイント
- SMARTIO 出力1
- 動作モード:ワンショット(ON)
- 接点種別:a接点
- 信号が0.5s(任意設定)だけ閉じ、マグネットコイルを励磁 → MC ON
- SMARTIO 出力2
- 動作モード:ワンショット(OFF)
- 起動時自動 ON を有効化 → b接点化
- 信号が0.5sだけ開放し自己保持回路を遮断 → MC OFF
- 停電時の安全
- SMARTIO もマグネットも自己保持が解けて 強制OFF。
この構成により「手動/遠隔両用」、かつ通信障害や停電時でも安全側に作動するフェイルセーフな構成を実現します。
マグネットの遠隔操作 – 構成例の動画
配線図・回路図


役割 | 使用機器 | 型番 | ポイント |
---|---|---|---|
接点出力 | SMARTIO | BSMT-R4P4 | 出力4点・無電圧リレーa接点 |
主回路制御 | マグネットスイッチ | 三菱電機 S-T10 | 設備の電源を制御 |
手動操作 | 押しボタンスイッチ (1a+1b) | パナソニック BL82011 | ON/OFF兼用 |
状態表示 | パイロットランプ | 富士電機 DR22D0L-H3G | 動作確認用 ON時のみ緑点灯 |
この構成のメリット
- 遠隔操作 – ブラウザの操作画面を用意。管理画面上の設定だけでPC/スマホから操作が可能。
- 現地操作 – 従来のボタンはそのまま利用可能。
- 保守性 – 自己保持回路なのでSMARTIO側が故障・再起動しても設備は停止状態を維持。
- ログと通知 – 操作ログを1万件保存、操作のメール通知も可能。
適用シーン
ファン・ブロワー制御(換気、冷却、集塵など)
遠隔で最適な環境制御、現地で臨機応変に操作。省エネ運転と設備の安全・保守性を高めます。
コンプレッサー
遠隔で電源操作、現地で安全に手動介入。長期間使用しない場合の待機電力の削減に。
照明設備
遠隔でスケジュール・一括制御、現地でエリア毎に個別操作。省エネと利用シーンに合わせた運用が可能。
遠隔操作を安全に行うために
- SMARTIO および関連機器は、取扱説明書に記載された定格・配線方法を厳守し、有資格者の管理下で安全に設置してください。
- 接続対象となる設備は、開始や停止のフローや、遠隔操作を行っても安全性・工程・品質などに支障がない機器であるかを必ず事前にご確認ください。
- 運転状態やライン全体の状況を確認し、起動・停止による影響がないことを確認したうえで、SMARTIOからの指令を実行してください。
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